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建物と住環境の充実を図る

宅造擁壁

大地震対応 大臣認定擁壁 HDウォール

取扱地域: 東北 関東 東海 関西 四国 北陸 中国
特長
HDウォールは、宅地造成等規制法施行令第14条の規定に基づき、国内初で、大地震(水平震度kh=0.25)に対応した大臣認定擁壁です。地震に強い家と共に、安全で安心な宅地とすることで、優良な住宅を支えます。

1国内初の大地震に対応した大臣認定擁壁
宅地造成等規制法施行令第14条に基づき、国内初で、大地震(設計水平震度kh=0.25)に対応した大臣認定擁壁です。

2安心の大臣認定製品で手続きも簡素化
大臣認定を取得していますので安心してご使用いただけます。また、認定条件内であれば新たな設計・計算等の手間が不要で、計画から認可までの手続きが簡素化されます。

3工場認証による確かな品質
HDウォールの製造工場は、公益社団法人全国宅地擁壁技術協会による製造工場認証を受けているため、製造・工程・管理などの品質も保証されています。

4100年の耐久性
鉄筋は4cmのかぶり厚が確保されていますので、100年の耐久性を有しています。(建築研究所におけるコンクリートの中性化実験結果より)

5経済的な規格選定が可能
HDウォールは100mmピッチで高さ規格を取り揃えています。250mmピッチで規格化された従来の認定擁壁と比較して断然、規格選定が経済的となります。土工事量も減少しますので、更に経済的となります。

6フェンスの取付けが可能
鋼製枠埋込み対応(オプション)で天端に直接フェンスの取付けが可能です。貴重な土地を有効にご利用いただけます。

『宅地防災マニュアル』における大地震に際する基本目標
『人命及び宅地の存続に重大な影響を与えないことを耐震対策の基本的な目標とする』

設計条件

● 適応土質および積載荷重

1背面土および基礎地盤の内部摩擦角については25度以上であること。ただし、土質試験により現況を確認しない場合には、背面土については宅地造成等規制法施行令別表第2による「砂利又は砂」、基礎地盤については同別表第3による「岩、岩屑、砂利又は砂」に該当する場合のみ使用することができるものとする。
2擁壁上面の水平面上の積載荷重は、10kN/m2を越えないこととし、埋戻し土の沈下を見込んだ余盛り以上の土羽を設けないこと。

標準施工断面図

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標準規格

標準製品

90°コーナー用製品

135°コーナー用製品

基礎材数量(標準製品)

必要地耐力(標準・化粧付き)

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標準歩掛
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築造仕様

HDウォールの構造にあたっては、背面及び基礎地盤の土質条件により築造方法などが異なりますので、施工場所の土質を十分に把握してください。

1必要根入れ深さについて
岩盤に接着して設置する場合を除き、次の通りとしてください。

2役物製品の対応について
標準規格寸法外の製品への対応については、次の通りとしてください。

3フェンス設置について
フェンス設置については、以下の方法によりフェンス支柱と前壁を一体化して施工することができます。
なお、フェンス高さについては、2mを限度とし、その見付面積率は65%以下としてください。

4コーナー部の対応について
隅角部の施工は、プレキャスト製品の使用可能な箇所については、プレキャスト製品を使用し、それ以外の箇所は『宅地防災マニュアル解説・解説編㈵』に従って、現場打ち構造としてください。

5施工時の留意点(埋戻し時等)
高さ規格の変化点やコーナー部など、プレートによる製品間の連結ができない箇所が生じる場合があります。この場合、埋戻し時の転圧などによる製品のズレが生じないように、十分注意してください。

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オプション

壁面化粧例

※1 標準仕様は滑面(壁面化粧なし)です。
※2 その他化粧模様に関してはお問い合わせください。

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施工事例
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カタログ
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よくある質問
宅地造成規制区域ではない場所での造成ですが、大臣認定の擁壁を使用する必要があるのですか?

擁壁の所有者が住民個人となり、設計・施工・維持管理には行政がかかわらないため、規制区域や擁壁高さなどを定めている法律の範囲でなくても、構造上の根拠がある大臣に認められた擁壁を使用することが望ましいといえます。
また、宅地造成工事区域外であっても、開発許可及び建築確認(工作物)申請に対する審査条件に宅地造成等規制法を準用している自治体も多いと聞きます。自治体の関係部署に一度ご確認ください。

大臣認定擁壁が使用できる条件を教えてください。

HDウォールが使用できる条件は下記のとおりです。

  1. 背面土および基礎地盤の内部摩擦角については25度以上であること。ただし、土質試験により現況を確認しない場合には、背面土については宅地造成等規制法施行令別表第2による「砂利又は砂」、基礎地盤については同別表第3による「岩、岩屑、砂利又は砂」に該当する場合のみ使用することができるものとする。
  2. 擁壁上面の水平面上の積載荷重は、Q=10kN/m2を越えないこととし、埋戻し土の沈下を見込んだ余盛り以上の土羽を設けないこと。

宅地造成等規制法施行令別表第2

土質 単位堆積重量(kN/m3) 土圧係数
砂利又は砂 18 0.35
砂質土 17 0.40
シルト、粘土、又はそれらを多く含む土 16 0.50

宅地造成等規制法施行令別表第3

土質 摩擦係数 備考
岩、岩屑、砂利、砂 0.50  
砂質土 0.40  
シルト、粘土、又はそれらを多量に含む土 0.30 擁壁の基礎底面から少なくとも15cmまでの深さの土を
砂利又は砂に置き換えた場合に限る
大臣認定擁壁の鉄筋かぶりは、どのくらい確保するのですか?

鉄筋の純被りについて、大臣認定擁壁では40mm、道路用擁壁では20mmとしており、大臣認定擁壁の方が耐久性があるといえます。これは、所有者が住民個人であるため、法律・基準により安全性を大きく確保するためです。
大臣認定擁壁では、過去の耐久性(中性化)試験等の結果をもとに中性化によるコンクリートの劣化防止等、永久構造物としての配慮がなされており、国土交通省告示第1372号による規定値同等の鉄筋かぶりとなっています。

道路用擁壁と何が違うのですか?

道路用擁壁とは、準拠する指針が異なります。道路用擁壁では、「道路土工 擁壁工指針 社団法人日本道路協会」などにより、大臣認定擁壁は、「宅地造成等規制法」「都市計画法」「建築基準法」などの法令によるところが大きいものとなります。主な内容の違いとしては、鉄筋被りなどが挙げられます。

地震時の検討は、どのような時にするのですか?

宅地防災マニュアルにおいては、「一般的には高さが2mを超える擁壁については、中・大地震時の検討を行うものとする」とされています。 HDウォールは高さによらず、すべて大規模地震動相当の検討がされているものであり、安全・安心にご使用いただけます。

天端を造成面よりも上げても認定上問題ないですか?

認定上の規定は特にありませんが、擁壁の安定性が確保できることを確認した上でご検討ください。なお、擁壁の天端を突出させるとしても、通常は10cm~15cm程度までの範囲です。

擁壁天端に目隠し構造のフェンスなどを設けたい。

大臣認定擁壁では、擁壁天端に作用する荷重としては、作用荷重Pf=1.0kN/m、荷重の作用高さHf=1.1mのフェンス荷重程度を想定して設計されています。風荷重の影響を大きく受けやすい目隠し構造等、この想定荷重を超える場合は別途検討が必要です。

造成面に若干の勾配がつきます。勾配なりに据え付けてもよいですか?

大臣認定擁壁の底版は、原則として傾斜をもたせてはいけません。底面部を水平にして施工するようにしてください。

擁壁ブロックを2~3本程度を1セットに水平施工した階段施工で対応してください。造成面から擁壁天端を飛び出して対応する方法が最も安価に対応できますが、勾配なりに傾斜する場合は、天端を斜めにカットする対応が可能です。但し、天端斜とする場合は、天端のカット高さを500mm以下、又は、勾配25%以下とする必要があります。

擁壁高を2.0m(1.0m)未満にして、少し法面で上げるような構造にしたいけど、問題ありますか?

大臣認定擁壁を宅地の部分に設置する場合は、埋戻し土の沈下を見込んだ余盛り以上の土羽を設けないでください。
切土で2m以下、盛土で1m以下の擁壁(義務設置以外の擁壁)においては、擁壁の安定・構造検討を行って、いずれも安定することを確認してから使用ください。但し、土羽を設ける場合は、認定外品として取り扱われるため、認定書は提出できませんのでご注意ください。

折れ点はどのように対応するのですか?

90°、135°であれば、HDウォールのコーナー製品を使用してください。高さ規格を250mmピッチで揃えております。

それ以外の角度になる場合は、現場打ち対応が必要となります。現場打ち擁壁とする場合は、宅地防災マニュアルに準拠した形状(隅角部の補強、伸縮目地の位置)での対応をしてください。

擁壁の壁面について、なぜ、前面に勾配を設けているのですか?

擁壁においては、擁壁背面に常に土圧力が作用する状態にあります。そのため、荷重が作用し続けると、時間の経過とともにひずみが増大するクリープ現象が発生します。
宅地防災マニュアルにも記載のあるとおり、このクリープ変形による圧迫感をやわらげたり、建築限界を侵さないようにするために必要な対策として、擁壁縦壁に前面勾配を設けて設置する対応をとっています。

水抜き穴が埋まってしまうのですが、どのように対処すればよいのですか?

宅地造成等規制法施行令第10条より、「壁面の面積3m2以内ごとに少なくとも一個の~水抜き穴を設け」とされています。

したがって、壁面の面積3m2に一箇所以上の割合で水抜き穴を設けることができない場合は、工場製作時の段階で、別途、水抜き穴位置を変更して対応する必要があります。

必要地耐力の一覧表に載っている数字と計算書の地震時の底版反力の数字が違うのですが、どちらが正しいのですか?

必要地耐力の一覧表に載っている数字は、計算書の常時の地盤反力の最大値を示しています。
支持力の検討においては、長期の許容支持力が、常時の地盤反力以上であることを確認して、安全性を確認することとなります。地震時は永続的に作用する荷重ではないため、地盤反力においては、短期的な扱いとなります。

透水層は砕石を入れないといけないのですか?

透水層は、築造仕様書に準拠して、砂利や砕石の代わりに透水マットを使用することも可能です。その場合は、「擁壁用透水マット技術マニュアル(監修:建設省建設経済局民間宅地指導室)発行:全国宅地擁壁技術協会」によるものとしてください。

基礎の厚みはカタログの数字と変えてよいのですか?

基礎の厚みは、標準として、壁高2000mm未満で基礎厚5cm以上、壁高2000mm以上で基礎厚10cm以上を確保してください。

基礎の厚みを薄くすると、プレキャスト擁壁設置の際に、基礎が割れてしまい、施工できなくなる恐れがあります。

用地境界沿いに計画しております。前面側の基礎の張り出しを無くしてもよい?

築造仕様書において、基礎幅=底版幅+20cm以上を原則としています。この仕様以外で計画される場合は、施工および供用時に支障がないか十分に留意してご検討ください。

現場打ちを間に挟むとき、最低どのくらいの延長が必要ですか?

隅角部・屈曲部等、状況によって異なりますが、一般直線部においては、標準的に1m以上、かつ擁壁の高さ程度を確保してください。

現場打ちを間に挟むとき、どのような処理を行いますか?

基本的には、擁壁の材料・構造が異なるため、伸縮目地を設けて対応するようにしてください。

地盤が非常に悪いのですが、どうすればプレキャストを使用できますか?

自治体の指導により対応が異なる場合もありますが、通常は、地盤改良を行うことで、認定条件と同等の土質以上であることが確認できれば、大臣認定擁壁を使用できます。 認定条件と同等の土質としては、土の内部摩擦角25度以上、実況を調査しない場合は宅地造成等規制法施工令別表第3(⇒質問「大臣認定擁壁が使用できる条件を教えてください。」ご参照)による「岩、岩屑、砂利又は砂」に該当する場合となります。

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