構造と特徴
全体構造

1. ASMネット
直径φ350mmのワイヤリングを1リングの外周に6又は4リング連結することにより編成したシートネットです。
ワイヤリング単体はφ4.0又は3.0mmの特殊硬鋼線を、ワイヤ断面が素線の最密配置である正6角形となるようにより合わせることにより製作されています。さらに、一対の特殊硬鋼線端部は表面にでないように撚り込むことにより、あたかも1本のエンドレスワイヤとしての外観を呈しています。
直径φ350mmのワイヤリングを1リングの外周に6又は4リング連結することにより編成したシートネットです。
ワイヤリング単体はφ4.0又は3.0mmの特殊硬鋼線を、ワイヤ断面が素線の最密配置である正6角形となるようにより合わせることにより製作されています。さらに、一対の特殊硬鋼線端部は表面にでないように撚り込むことにより、あたかも1本のエンドレスワイヤとしての外観を呈しています。
・直径350mmリングを形成
・エンドレスに擦り合わせ1本線材7周回
・カシメ無し→リングのスムーズな動き
1リングに対し6リングが絡み合う配置形状
2. 支柱
角型鋼管を用いた支柱はASMネットを吊下げる役目があり上下にワイヤロープ挿通孔があります。ASMネットを吊下げ固定するために、山側アンカーに連結された上展開ロープがこの孔を通ります。ASMネットの変形によりネット展開ロープが摺動する際には、圧縮部材としてのみ作用し曲げ応力の生じにくい構造になっています。
挿通孔の効果により大きな曲げモーメントは作用しない
3. ブレーキシステム
ネット展開ロープの張力を減じてアンカーに伝達させる為に設置します。ブレーキシステムは鋼板と特殊綱による押圧力によりロープを把持し、摺動抵抗によりエネルギーを吸収すると共に衝撃荷重によるロープの破断やアンカーの崩壊を防止します。各タイプにスリップする張力が設定されており、ネット展開ロープにはスリップ張力以上の力は作用しません。

一定の張力がワイヤに作用するとスリップする